学校教育が目指す理想形😸
教員採用選考や管理職選考でよくある質問の一つが「どのような学級を作りたいか?」「学校教育が目指すべき形とは何か?」等であろう。これには個々人の考えにより多くの考えがあるはずである。しかし、一応正解というか、文部科学省が推奨している基本的な理念を知っておくと良いと思われる。一応の正解としては、「多様な人々との協働」と「現在及び将来の学習と自己実現とのつながり」を意識することではないだろうか。
中学校学習指導要領を見ると、第1章に中学校教育の基本と教育課程の役割について述べられている。そこには「基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かし多様な人々との協働」を促す教育の充実に努めること」とある。つまりこれは、自己を確立していきながら、他者とも相互理解や連携をし、物事にあたっていく態度を養うことを意味している。
また、第5章に特別活動についてあり、そこには一人一人のキャリア形成と自己実現の一部について書かれている。引用すると「現在及び将来の学習とつながりを考えたり、自主的に学習する場としての学校図書館等を活用したりしながら、学ぶこととと働くことの意義を意識して学習の見通しを立て、振り返ること」ということが述べられていることに氣付く。ここではいわゆる主体的・対話的で深い学びのうちの「主体的」の部分に焦点が当てられている。どんなに有意義な学習内容でも、学習者の主体性がない状態では、それは無用の長物となってしまう。学校図書館は学習者の主体性を引き出す良い場所といえ、教職員はこれを念頭におき、生徒が図書室を有効に利用する機会を与えることが有効な手法の一つと言える。
|
|
|