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仕事をしている人が意識する方が良いことや、我が国の在り方の改善策について述べるかも🐈

特別支援教育における道徳の配慮事項🐈

 道徳が教科として位置付けられ、それにより扱いもより厳密なものになったのではと推察される。今回は、特別支援教育における道徳に関する配慮事項について考えた。

 中学部においては、生徒の障害の状態や特性および心身の発達の段階等を踏まえ、指導内容の重点化を図ることが大切である。その際、小学部における道徳教育の指導内容を更に発展させ、自立心や自律性を高め、規律ある生活をすること、生命を尊重する心や自らの弱さを克服して氣高く生きようとする心を育てること、法やきまりの意義に関する理解を深めること、自らの将来の生き方を考え主体的に社会の形成に参画する意欲と態度を養うこと、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重すること、国際社会に生きる日本人としての自覚を身に付けることに留意することが挙げられている。

 さらに、学校や学級内の人間関係や環境を整えるとともに、職場体験活動やボランティア活動、事前体験活動、地域の行事への参加などの豊かな体験を充実することも挙げられている。また、道徳教育の指導内容が、生徒の日常生活に生かされるようにすることも記されている。その際、いじめの防止や安全の確保等にも資することとなるよう留意することが肝要である。

 高等部においては、小学部及び中学部における目標及び内容を基盤とし、さらに、青年期の特性を考慮して、健全な社会生活を営む上に必要な道徳性を一層高めることに努めるものとする、とある。

 指導計画の作成に当たっては、生徒や学校、地域の実態を十分考慮し、中学部の道徳科との関連を図り、計画的に指導がなされるよう工夫するものとする。

 加えて各教科、総合的な探求の時間、特別活動及び自立活動との関連を密にしながら、経験の拡充を図り、豊かな道徳的心情を育て、将来を生活を見据え、広い視野に立って道徳的判断や行動ができるように指導するものとする。

 内容の指導に当たっては、個々の生徒の知的障害の状態、生活年齢、学習状況及び経験等に応じて、適切に指導の重点を定め、指導内容を具体化し、体験的な活動を取り入れるなどの工夫を行うものとする。