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中学数学と道徳との関連について🐈

 学習指導要領に数学科の指導においては、その特質に応じて、道徳について適切に指導する必要があることが示されている。 

 第1章総則第1の2(2)においては、「学校における道徳教育は、特別の教科である道徳(以下、道徳科という)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり、道徳科はもとより、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて、生徒の発達の段階を考慮して、適切な指導を行うこと」と規定されている。

 数学科における道徳教育の指導においては、学習活動や学習態度への配慮、教師の態度や行動による感化とともに、以下に示すような数学科と道徳教育との関連を明確に意識しながら、適切な指導を行う必要がある。

 数学科の目標にある「数学を活用して事象を論理的に考察する力」、「数量や図形などの性質を見出し統合的・発展的に考察する力」、「数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・適格に表現する力」を高めることは、道徳的判断力の育成にも資するものである。また、数学的活動の楽しさや数学のよさを実感して粘り強く考え、数学を生活や学習に生かそうとする態度を養うことは、工夫して生活や学習をしようとする態度を養うことにも資するものである。

 次に、道徳教育の要としての特別の教科である道徳の指導との関連を考慮する必要がある。数学科の中で扱った内容や教材の中で適切なものを、道徳家に活用することが効果的な場合もある。また、道徳科で取り上げたことに関係のある内容や教材を数学科で扱う場合には、道徳科における指導の成果を生かすように工夫することも考えられる。そのためにも、数学科の年間指導計画の作成などに際して、道徳教育の全体計画との関連、指導の内容及び時期等に配慮し、両者が相互に効果を高め合うようにすることが大切である。