SNSのなかでのいじめ😸💦
北海道にある公立中学に通っていた生徒であった廣瀬爽彩さんが冬の池に入水し自死をしてから、もう数年が経過している。この事件はyoutubeで社会に蔓延る悪への指摘を継続している令和タケちゃんなどの活躍で、全国的に問題となり、国会で審議されるまでになった。ここで、一般的な教職員がもっておかなくてはならない意識を述べておくことにする。今回は通信環境が発達したことによる光と影のうち、影の部分がいじめをさらに強化することになったという影の部分と合わせて述べる。
子どもたちの間にスマートフォンが急速に普及し、とくにSNSの無料通話アプリ「Line」の利用が広がっている。特定のグループの中で会話を楽しめるが、メッセージにすぐに返信をしない、あるいは考えずにメッセージを送ってしまったことで仲間外れになる、その中のやりとりがもとになっていじめが起きる、ということも多い。
「Line」は、グループ内の状況が外からは見えないため、いじめが起きていることが分からず、被害者が悩みを抱え込んでしまい、追い詰められてしまうということも起きる。この状況は、普段の子どもの様子や変化をしっかりと把握していないと見つけることが難しい。いじめが起きている場合には、被害を受けている本人を見つけ、どのようないじめを受けているのか情報を把握し、緊急に対応する必要がある。
訴えがあった場合、教職員はまず、その子の心に寄り添い、「いじめは、いじめるほうに原因があり、あなたは悪くない」ということを伝える必要がある。冒頭で述べた北星中学校にいた当時の廣瀬爽彩さんの担任のスガノという女性教員はこうした訴えがあったときに「カレシとのデートがあるから後にして」と伝えたそうだ。これはまさに言語同断である。こうした論外な対応ではなく、教育相談体制を整え、きめ細かなケアを行い、被害者を守る支援が必須といえる。
次に、こうしたいじめは身近な友達から受けることが多く、いじめに加わる者が多数いる場合があるので、いじめを受けている子がいることを知っているかなど、アンケートを用いて調査を行う。さらに「Line」の中のいじめも他のいじめと同じように、決して許されるものではないことを伝え、もしも軽い氣持ちでいじめに加担している者がいたら反省を促す。
加えて、道徳教育の指導等を充実させて学級指導でも根氣よく指導することが求められる。「Line」の中のいじめは、学校の外で行われることが多いので、保護者にも子どもの様子をしっかり把握することなど、ともに子どもを守るように協力を要請することが不可欠である。こうした流れを通して、いじめを撲滅するという意識を持つことが肝要といえる。
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