平成22年ごろから構想されていたGIGAスクールの基本形🐈
令和に入り、だいたい令和2年ごろからGIGAスクールが声高に言われはじめた。実際、その構想自体はその10年ほど前から、文部科学省の構想にあった。法的な根拠は、平成22年10月告示の「教育の情報化に関する手引き」である。同手引きには、授業での教員によるICT活用が述べられている。その中で4つの意義と具体的な使用方法が記されている。今回はその1つめを考えたいと思う。
まず挙げられているのは「(1)学習に対する児童生徒の興味・関心を高めるための教員によるICT活用」である。その意義は「それぞれの教科の学習内容や学習対象に対して関心を持ち、進んでそれらを調べようとしたりするといった興味や関心を高めるためにICTが活用できる。児童生徒が各自で教科書にある挿絵見るのではなく、大きく映してクラス全員で共有することで、これから読む物語のイメージをふくらませることができる」と述べられている。
具体的な例として、高等学校数学科においては、「物体が放物運動する様々な事例を動画で提示し、 二次関数のグラフが身近に見つかることに氣付かせ、数学への関心を高める。」と記されている。ここで、物体が放物運動する様々に事例の動画としての提示だが、これはわざわざ数学学習のアプリ(Geogebraやgrapes)を使うまでもないと思う。youtubeで、野球の本塁打の動画や野球選手の遠投が思い浮かんだが、そういう実際によく見られる例を想起させるだけでよいであろう。
ほかの例としては、競泳選手がレースのために水に飛び込んだ時、浮上してくるまでが、下に凸の放物線に近くなっていることだ。こういう、生徒たちだけでは氣付きにくいことに言及すると、数学学習を身近に感じるきっかけになるかもしれない。
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