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国際共通語としての英語についての解説を読んだ感想🐱

 以下に述べているのは、『ベーシック 新しい英語学概論』を読んだ感想である。

 英語の地理的広がりに関しては、英国人が北米大陸に入植したことを始めとし、全世界に英語が広まっていったという経緯があり、これは広く一般に知られている。

 まず国際共通語の一般的なとらえ方について述べておきたい。Wikipediaによると、「共通語とは、ある地域や集団の違いを超えて共通に用いられる言語。標準語と共通語は同義の用語として言い換えられることが多いが、「標準語」が『standard language』の訳語であるのに対し、「共通語」は『common language』の訳語であり、原義的には、異なった言語間のコミュニケーションに使われる第三の言語のことを指す」とある。歴史的に見ると、各時代の各地域において、軍事力や経済力が突出している民族が使用している言語が共通語として使われており、ローマ帝国ラテン語漢王朝の漢文などが容易に挙げられる。

 次に国際共通語としての英語の概観について述べる。英語に限らず言語使用者には、ネイティブスピーカー・第二言語話者・外国語としての使用者の区分がある。注目すべきは、第二言語話者がいる地域における英語の変容である。教科書で詳細を解説されていたのは、シンガポールで使用されている英語、いわゆるSinglishについてであった。

 Singlishの特徴はいくつかあるが、英米人が使用する英語と大きく異なってきたため、シンガポール人同士では通じても、英米人などには通じないということが起きたようである。そのため、英語を適切に使うようにする動きも起こり、一般的な形としてネイティブスピーカーが使用する英語をモデルとする流れとなった。シンガポールに限らず、第二言語話者として英語を使う地域では、このように英語の変容は起こりやすいと言える。一方、我が国に関していえば、英語を完全に外国語として使う環境である場合がほとんどであり、このような英語の変容は起こりにくいと考えられる。

 上記に関しての考察をこれから述べるわけであるが、国際共通語を英語とすることのメリットとデメリットを整理したうえで述べるほうが、ただ単にこの英語の国際共通語化の流れに賛成もしくは反対と主張するよりも建設的である。

 国際共通語を英語とすることのメリットであるが、英語が既にネイティブスピーカーではない者同士の間で使用されているので、このまま英語を使用するほうが無駄な労力を使うことが少ないことが挙げられる。

 国際共通語を英語とすることのデメリットは、もともと英語を使用している者や言語学的に英語に近い言語を母言語として話す者には有利だが、そうではない者には負担が大きく不利ということが挙げられる。ただ、国際共通語としての現在の英語に替わりうる言語としてエスペラント語が提唱・考案されてはいるが、この言語も例えば東洋諸言語よりも印欧諸語の特徴を多く持ち、現在の英語を国際共通語として使用する際のデメリットがなくなるわけでもない。

 以上、国際共通語としての英語とそれへの考察を述べてきた。エスペラント語のように、自然発生の言語ではなく人工言語が提唱されたこともあるが、そのような人工言語が現在の英語のように広く世界中で学習および使用されているとは言いがたい。かといって、例えばフランス語や日本語など、英語ほど世界中に広まっているわけでもない言語を国際共通語として設定するのも、現実的には無理がある。結局、英語を外国語としてとらえている人間や文化圏どうしのやりとりを英語で行うことが大多数を占める以上、英語を国際共通語として使用することが現実的であると言えるのではないだろうか。

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