令和義塾🛡中高生・高卒生・教員・留学志望者のための学習塾

仕事をしている人が意識する方が良いことや、我が国の在り方の改善策について述べるかも🐈

人生の基盤:食育について😸

 学校教育に限ったことではないが、偏った栄養摂取や朝食欠食等、子どもたちの食生活の乱れや食物アレルギーの問題が指摘されている。教職員への面接でも「食育の指導にどのように取り組みますか?」と問われることもある。これは義務教育に関わる教職員だけではなく、運動競技に関わる高校の指導者にも知っておいてほしいことでもあるので、要点を数個踏まえたうえで、どういうことを念頭に置けば良いかを示そうと思う。

 まず食育の指導を進めることの意義を正確にとらえていることが必要である。ほしい食べ物をいつでも手に入れることができるという環境の中で、「食」の大切さが忘れられ、子どもたちの栄養摂取の方よりや、朝食欠食等が問題となっている。また、食物アレルギーを持つ子どもも増加しており、学校も「食」に対する理解を深める指導に取り組むことが求められる。教職員は、子どもたちが規則正しく、体に良い食事をすることの重要性を理解し、健康な生活を送るための「食」を実践できるようにしたい。

 次に指導を進める具体的な方策を知っていることが肝要である。具体的な方法で挙げられるのは、給食を教材にして健康な体を作るための「食」を考えさせることであろう。給食にはどのような食べ物が出るか、種類や量を調べさせ、いろいろな種類の食べ物が出る理由をグループごとに話し合わせ、話し合ったことを発表させる。次に、好き嫌いなく食べることがなぜ必要なのかを図書館等を活用して調べさせ、バランスのよい食事を摂る必要性を理解させる。

 一方、実際に子どもの食事を用意するのは家庭である。保護者の理解がなくては食生活の改善を図ることができない。保護者が「食」に対する理解を深め、バランスの良い食事を準備する必要性を認識し、実践することが想定される。そこで保護者会や学級だより、学年だより等を活用して、朝食を食べて登校する子と食べずに登校する子の学校での精神の安定の違い・学習への意欲・定着の違い等を、資料を基に提示して朝食の重要性を伝えることも有効である。

 また食物アレルギーから子どもを守る手立てを具体的に知っておくことも必要である。食物アレルギーに関しては個別の問題でもあるので、個人情報の保持に万全を期すとともに、誰でも緊急時に対応できる体制を整えて子どもの安全を保つ。保護者や給食センターの協力を得て、アレルギーの症状・摂取した場合の措置について情報を詳細に把握する。

 以上、要点を3つ述べた。食育の充実は子どもの健全育成の基盤であるので、優先順位は高いといえる。見落としがちな点でもあろうが、怠らないことが期待されている。