学校に限ったことではないが、雇用者側はこういうセリフを言う。「嫌なら辞めろ。代わりなど、いくらでもいるんだぞ。」ひと昔前までは、このセリフは絶対的な威力を持っていた。しかし人手不足の時代になってから、このセリフは自殺行為の発言となってきた。
顕著な業界の一例が、学校である。国公立・私立を問わず、学校教員不足に悩んでいるのが、学校である。不足しているのは、正規教職員ではなく、都合よく使い倒せる非正規教職員である。これまで学校は、こういう非正規教職員に強氣な発言を繰り返し、思うがままに動かしてきた。
このようなことの背景には、学校への就職希望者が数多おり、競争状態であったからである。しかしこのような横柄な態度がまかり通っている状態に嫌氣が差して、学校を毛嫌いする教職員候補が増えてきた。結果として、公立学校以外の役所や民間企業に流れ、学校には優秀な人材が集まりにくくなった。
まあ、自業自得であろう。学校関係者は、良くも悪くもこの状態と向き合っていく必要がある。首根っこをつかんで、不利な者を従わせる時代は、終焉を迎えたのだ。🐈
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