もこべえ数学・社会塾

仕事をしている人が意識する方が良いことや、我が国の在り方の改善策について述べるかも🐈

新学習指導要領の危うさについて🐈

 教員採用一次選考を通過された方々は、二次対策に余念のないことと思う。高等学校を第一志望とされている方は、学習指導要領が令和4年度から、新入生から随時実施になることはご存知であろう。今回はそのことについて述べる。

 昨年度(令和2年度)には新学習指導要領に向けた教科書の検定が実施された。各学校では今年度(令和3年度)の夏ごろに採用する教科書の選抜をすると思う。新教科書が出てくれば、高校の教職員も実感するかもしれないが、新課程の教科・科目が扱うことになる知識事項は、現在と変化していないはずである。それは、新学習指導要領の作成に向けた諮問が中教審になされた時点で、「教育内容は削減しない」というのが、文部科学省の既定路線だったからである。

 この流れはつまり、新教育課程では、扱うべき知識事項は現行と変わらないが、育てるべき資質・能力は増えているということを意味する。つまり、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して、知識・技能の獲得だけではなく、課題追及や探究型の学習を展開していかなくてはならない。トータルの授業時間数は変わらないので、どう見積もっても、1時間あたりの時間密度は、現在よりも上がり、結果として詰め込みになる可能性が大きい。

 よって高校現場としては、新教科書が披露されるあたりをきっかけに、今のうちから、扱う知識事項は減らさないが、知識量は精選するというスタンスにしていく必要がある。これはつまり、知識の獲得と探究的な学びを段階論法的に考えるのではなく、主題や問いを軸にして往還的に学ぶ、といった授業スタイルへの転換を主体的に準備していく必要があるということだろう。

 

 

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