令和義塾🛡中高生・高卒生・教員・留学志望者のための学習塾

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改定の基本方針:令和2・3・4年度施行の学習指導要領について

 前回までで学習指導要領が平成終盤に改定されたこととその時代背景を述べた。今回は、改定の基本方針を考察する。今回の改訂は平成28年12月の中央教育審議会答申を踏まえ、次の3つの基本方針に基付き行われた。

教育基本法・学校教育法等を踏まえ、これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を生かし、生徒が未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することを目指す。その際、求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視すること。

②知識及び技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成とのバランスを重視する平成21年度改定の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質を更に高め、確かな学力を育成すること。

③道徳教育の充実や体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実により、豊かな心や健やかな体を育成すること。

 これら3つが、平成最後の学習指導要領改訂の基本方針である。もっとも、学習指導要領が改定されたからといっても、学んでいる内容が全て改定されるということではない。基本的な学力等に見られる普遍的な要素(読解力や計算力等)はそのままである。